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Saturday, October 12, 2013

日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC: Japan Massive Open Online Courses)が設立

10月11日、日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)という、
日本で初の、オープンエデュケーションを推進する大きな団体の設立記者会見が行われ、参加してきました。

記者会見後の記事です↓

そしてこちらがJMOOCのウェブサイトです↓

設立目的として、JMOOCのサイトには以下のようなことが書かれています。


”私どもは、国境をこえた新たなオープン教育が大学等における高等教育のあり方を変革する1つの駆動因になるとの認識にたち、日本の高等教育を国際的に孤立化させないとの観点から、米国型MOOCとは異なる日本発の、「産学での協働事業」を前提に日本全体の主要大学・企業の連合による事業運営を目指した組織として、日本オープンオンライン教育推進協議会(略称:JMOOC)を2013年10月11日に設立しました。”


米国のCoursera, Udacity, edX, それから英国のFutureLearnの動きを受け、いよいよ日本でも大きな団体の立ち上げが行われたか、という感触です。
しかし、安西祐一郎先生が副理事長になられるなど、運営メンバーの豪華さには大変驚きました。
産学が連携して立ち上げ及び運営をしていくというのが特徴として大きいと思うのですが、これが良い方向に転ぶか悪い方向に転ぶかは今後を見てみないとわかりません。


JMOOCは、5年で成果が出なければ組織を畳むとしており、3年目に成果の評価を行うらしいのですが、その一つの指標としてJMOOC事務局長の福原先生は、「受講者数100万人」という具体的数字を挙げておられました。この数字は不可能ではないと。

個人的には、日本という国の状況下では受講者数の伸びはあまり期待できないのではという気がしますが、企業と連携しているので、その力を上手く借りて広報をするなど広く日本人に知られるような取り組みになれば未来は明るいかと思います。
ぜひとも、コース開講(2014年春から順次)直後に受講者数がぐんと伸び、その後少なくなっていくというようなことが起こらないように、提供コースの選定、質、受講者のニーズとのマッチング等をきちんと考慮したものが提供されることを願います。

しかし当然のことながら「受講者数」のみが指標となるべきではありません。受講者数が多くなることのみを目指すのではなく、講義の質、受講者の学び、コースのユニークさ等様々な要素で成果判断をすることが大事でしょう(運営メンバーの方々はわかっていらっしゃると思いますが)。
「受講者数の多さ」というのはMOOCの一要素であるので、JMOOCの目指す日本発のものとなるために、「受講者数」以外の要素も丁寧に分析し、独自のカタチを目指していって欲しいと思います。


しかしながら、あれこれ予測するよりも、受講者数を始めとした様々な「数値」がデータとして蓄積され可視化されることで、今後の日本及び世界におけるオープンエデュケーションの展望も見えてくると思うので、それを楽しみとしたいです。


関係者の方とお話しながら、日本発のこの取り組みを今後「良い」ものにしていけるように、私も微力ながら研究者として将来的に何らかの形で貢献出来たらなと思いました。




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