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Wednesday, August 15, 2012

翻訳の難しさ。。。

お久しぶりです。
3つ目の記事ですが、少しずつ時間があるときに更新していきたいと思います。。。

今回は、Open Educationに関連して、ビデオ教材を翻訳する難しさについて少し書いてみたいと思います。


私は現在、少人数ではありますが、「Khan Academy 翻訳プロジェクト」というFacebookグループを立ち上げ、
Khan Academyのビデオ教材を少しずつ日本語に翻訳して、日本人がKhan Academyの教材に気軽にアクセスできるような環境を作っていくことを目指しています。
それを通じて、オープンエデュケーションのことを少しでも多くの日本人が知るキッカケになればと思い、微力ながら努力しております。
これは、そもそも私がオープンエデュケーションに興味を持ち、調べていたとき、英語教材ばかりで日本人にはアクセスしにくいなと思ったのがキッカケです。

翻訳を行うのはもちろん初めてですが、Khan Academyのサイトから進めば
非常に易しい手順で、テキスト化された英文の和訳をすればいいので、
初心者でも気軽に翻訳が行えるようになっています。↓
http://www.khanacademy.org/contribute

現在は十数個のビデオを翻訳しましたが、
その過程では、様々な難しさや面白さを発見することができました。

1語順の違い
これは翻訳の経験のある方なら当然お分かりのことと思いますが、
英語と日本語は語順や言い回しが異なるため、
英語のビデオを翻訳する際、そのまま翻訳してしまうと、おかしい表現になることがあります。
この場合は、日本語で意味が通るように翻訳しつつ、本来の英文の表現も伝わるようにする必要があるのでなかなか時間がかかることが多いです。
しかし、何本も翻訳していると段々とコツを覚えることができてきます。


2ビデオとの一致
教材はビデオなので、ビデオの流れと翻訳文が一致していることが必要になります。
これは1の語順の違いを考慮したときにとりわけ重要になります。
語順を入れ替えれば、必然的にビデオで示している内容と異なってしまうのです。
翻訳のテクニックを持ち合わせていないので、現在はこういう状況の時には、視聴する側がわかる範囲で語順を入れ替えたりすることが多いです。
しかし中にはビデオで示していることと翻訳文があまりにも異なってしまうときがあり、それはダメだと思うので、試行錯誤して何とか理解できるようにしています。
この部分は今後の課題だと思っています。


3漢字や難解語句の程度
ここは「教育ビデオ教材」というものに特徴的なものだと思います。
私たち大学生や社会人が翻訳する側に立つと、ごく普通に漢字や専門語句を使って翻訳してしまいますが、視聴対象として小学生のような年齢の人が見る可能性があるビデオがたくさんあります。
そうなると、当然小学生が習わない漢字は使うことができません。
また、数学で使われる語句や専門語句なども同じで、小学生や中学生には難しすぎる語句に翻訳してしまうのは不適切です。
この場合は、言い換えが必要であったり、平仮名で翻訳したりと、工夫しなければなりません。
常に視聴対象がどのような人物であるかを念頭において翻訳しなければいけないということです。
とはいっても、僕たちの翻訳グループでは数学が苦手な学生や英語が苦手な学生もいるので、立ち上げて数ヶ月しか経っていない現在はこの点まで考慮して翻訳してもらうことは求めていませんが。。。
(ある程度数が増えたら、あとで処理しようと思っています、)
ボランティアという形で、「時間があったら翻訳してください」と頼んでいるので、翻訳自体を難しくしてしまうと参加意欲も減ってしまうので。。。


以上3点が、今現在感じる、翻訳の難しさです。
翻訳初心者の私のような者は、こうやって体験して初めてわかる難しさがあるので、
そこから学べるコミュニケーションの問題などもあり、非常に勉強になります。