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Tuesday, July 3, 2012

MIT 宮川教授講演「教育のオープン化」

ブログの一つ目の記事の投稿です!
教育について主に書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。



先日、関西学院大学で開かれた、MIT教授の宮川先生の講演に参加してきました。
タイトルは「教育のオープン化:アメリカの大学のビジョンと今後の展開」です。

参加者は関学の先生方や大学職員の方、NPO代表の方など20人程度。学生は僕のみだったようです。


内容は
まず一時間かけて宮川先生が、先生ご自身が携わってらっしゃるMITでのOCWの展開やその過程、ユーザー数の推移や、なぜ成功したのかなどのお話と、最近興ってきたOpen Educationの活動 (Coursera, Khan Academy, MITx, edXなど)のお話をされました。

ここで興味深かったのはMITのOCWのアクセスが毎月120万人以上あること、また、生徒の90%、Facultyの84%が使用しているということです。
これについては京都大学のOCWのアクセスなど、日本ではどのように使われているのか気になりました(発展途上なので比較は難しいかもしれませんが)。
学生の視点から考えた場合、そこまで真剣にレクチャーを聞いて、ノートをとって、課題をやるというような姿勢がなかなか学生にないので、例えOCWとして講義のリソースがそこにあっても、なかなかアクセスするようにはならないのではないかと感じました。


後半の一時間は参加者と宮川先生でディスカッション形式で質問をみんなで考え話し合いました。
そこで日本とアメリカの土壌の違いに特に重点が置かれた活発な議論がされたのが印象的でした。
どうしてアメリカではOCW=良いことという雰囲気が作れるのか、財団がお金を出してくれるのか?
どうして日本ではそうはならないのか?
ここは、日本でOpen Educationの考えを広めたい僕も興味があるところなので面白かったです。



それにしても、学生主体の動きとして
授業の情報を皆で共有して授業評価をしているという話を出したときに
先生から苦笑いされたのは少し残念でした・・・。
普通はそのような指摘を学生からされたら、反省すべき部分だと思うのですが(笑)
教育の質改善に向けて逃げているようじゃいくらOCWだけ進めても
その大学の教員の授業改善にはつながらないよなあと感じた瞬間でした。



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